Case 7
赤坂公民館・老人いこいの家
歴史ある赤坂にふさわしく
まちなみに調和した公民館。
赤坂公民館の改築にともない
既存建築物の解体工事や基本計画から基本・実施設計、
積算などを主担当として幅広く設計業務を行いました。
私自身も公共建築物はあまり経験はありませんでしたが、
市役所の各担当者の方をはじめ、赤坂地区の方や
公民館をよく利用されるサークルの方々など
多くの方と打合せを行い、新しい公民館への思いや、
それぞれの夢などを伺いながらプランニングを行いました。
歴史ある赤坂地区にふさわしい公民館という要望もあり、
「歴史と風土を感じる」コンセプトから
白壁・杉板・格子の日本建築の要素を取り入れたデザインを提案。
また日頃利用されている方がコーヒーをよく飲むといった声もあり、
館内にはオープンキッチンなども設け、
家具なども使いやすさやを重視してデザインしました。
この建物をつくるうえで一番心がけたのは
「イメージをいかに全員で共有するか」ということです。
私たち設計者は図面からすぐに3Dのイメージが持てますが
ほとんどの方が建築知識が少ないため、できるかぎり専門用語は使わず、
説明する際にも立体的なパースやスケッチなど多く用いて、
誰にでも空間のイメージが持てるように心がけました。
たくさんの方の意見をまとめるのに苦労もありましたが
地元の方から感謝の言葉をいただき、
私自身も大変勉強させていただいた仕事でした。
多くの方と関わりながらつくりあげたこの経験から
建物をさまざまな視点から検討できる力が持てるようになり、
現在の仕事でも、大きく活きていると実感しています。