Case 2
西日本シティ銀行糸島支店
1級建築士
新居 隆晴
Takaharu Nii
糸島市前原地区は、唐津街道の宿場町として発展し、
歴史ある町並みと新たな文化が共存する地域である。
本建築は、その歴史的景観との調和を図りながら、
地域の新たな景観形成に寄与する銀行建築である。
象徴となる大きな片流れ屋根は、
町家に見られる妻入り形式を現代的に再構成したものであり、
虫籠窓を想起させる外観意匠、深い庇、木目調の軒裏とともに、
歴史ある街並みに呼応する端正な表情を形成している。
内部には糸島杉の木製ルーバーや地元職人による組子細工を用い、
地域の素材と技術を生かした温かみのある空間を構成した。
高断熱化と省エネルギー設備の導入により
設計一次エネルギー消費量を30%削減し、BELS認証を取得している。
地域の歴史・文化・環境性能を統合した建築である。

